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いいのに…
わたしは貴方が子供の将来をどう描いているのかは分かりません。
おそらく貴方は一般的な親として、仕事をして誰か真面目な人と結婚、子供を作って欲しいと考えているタイプだと思います。
この手紙で、貴方にお話したい事は貴方が思い描く子供の将来像では御座いません。それに、貴方が毎日、非現実的な妄想を繰り返し考えている事に対しての批判でも御座いません。
わたしが貴方にお話しようとしているのは..
今まで貴方が想像の世界だけでしか楽しめなかった理想的な子供の将来が現実の世界でも実際に実現出来るようになるのは可能だという…
「事実」について詳しく、簡単にお話するのです。
親戚や隣近所からバカにされ
笑われる『ひきこもり』の親
「ハッ、ハッ、ハー。」
貴方の子供が『ひきこもり』だと親戚や近所にバレた瞬間、貴方の家族は世間の笑い者です。
そして、近所の奥さんたちが集まる度に貴方のウワサをしています。
そうです。芸能人のスキャンダルと同じように、貴方も卑しい人間として思われているのです。
「そんな気がしていました。」
と思っている貴方は大人として現実をよく分かっています。
貴方の前で馬鹿にする人等いません。良い人ぶって心配する素振りを見せて、貴方がいない所で集まって笑っているのです。
そうやって、
誰にも理解されず孤独に生きる…
しか御座いません。
貴方の子供が『ひきこもり』になった事を、世間は貴方の教育が悪かったからだと思っています。勿論貴方の教育が原因では無いので、安心して下さい。これについては後で詳しく話します。
今まで必死に愛情を注いで子供を育ててきたのに『ひきこもり』になってしまったら、ただ泣くしか御座いません。
「誰もわたしの辛い気持ちを理解しくれない。」
と感じた事があると思います。
周りからは冷たい目で見られ、協力してくれません。隣近所だけでなく、親戚まで貴方を見離しています。
その理由は単純です。
「なるべく厄介な事には関わらない。」という態度です。と言う事は、つまり、貴方の子供が『ひきこもり』つづける限り、貴方はこのまま孤独で誰からも助けてもらえず生きて行くしか御座いません。
最後は誰からも見守られず孤独死する可能性もあります。
ネット依存から家庭内暴力、
「親殺し」へ発展…
貴方が子供を動かそうと思ってもインターネットばかりしている。
大量の本を読んだり、専門家にアドバイスされたとおりにしても、本音を子供は語ろうとしない。
「今は、まだ子供が話す段階に来ていません。もう少し気持ちが落ち着くまで待ちましょう。」
と専門家の先生に言われた事もあるでしょう。
どれだけ待ち続けても、子供はイヤホンをつけてインターネットの前で座り続けているだけです。
何か言っても、
「うるさい!黙れ!」
と言って部屋の扉をバタンッと閉めてしまいます。もう毎日がこの繰り返しになっているかもしれません。
或いは、もう貴方に手を出しているかもしれません。家庭内暴力です。
「わたしが殴られて、この子の気持ちが抑えられるなら・・・」
と我慢しているかもしれません。しかし、どれだけ貴方が耐えても状況は変わりません。分かっているけど、どうしようもないのだと思います。
そして、最後は「親殺し」へと発展していくかもしれません。
実際に、日本全国で『ひきこもり』の子供が親を殺してしまうケースが多発しています。その代表的なのが愛知県豊川市で起きた30歳の『ひきこもり』による一家5人殺傷事件です。
もうそうなったら隠し続けてきた子供の『ひきこもり』を全国、いや世界中に報道されて晒(さら)し者にさせられるでしょう。
そうならないために、貴方も様々な方法を考えているでしょうが、、
病院や自立支援施設・
サポートステーションにも通わない…
貴方が今までにどれだけ苦労して子供を動かそうとしたか分かりませんが、何をやっても上手くいかなかったと思います。
「病院に行って先生に診察してもらって、薬を飲んで気持ちが落ち着けば、職探しをしてくれるだろう…」
と考えた事もあるでしょう。
しかし、どれだけ子供を説得しても「行かない!」と言うだけです。
或いは、『ひきこもり』の大人たちをサポートしてくれる自立支援施設や近くのサポートステーションに通って社会復帰の訓練をしてくれれば、子供の心にも変化が起きて自分から職探しをしてくれると願ったはずです。
それでも、動かない。
もう、何をやっても何を言っても効果が無い、
アルバイト・就職は
30歳を超えたら可能性0%…
という事実。
一体、誰が『ひきこもり』の人間を雇いますか?
世の中には元気でパワーのある20代の人は数多くいます。わざわざ何年も社会を離れた『ひきこもり』を雇う馬鹿な社長がいるでしょうか?
普通に考えれば30歳を超えた『ひきこもり』にはまともな職等ないのです。
もし、貴方の子供が心を入れ替えてハローワークに通って職探しをやり始めた所で、次々に面接に落ちてしまったらどうなるでしょうか?
「もう自分は社会に必要とされない・・・」
と感じて、再び『ひきこもり』生活に逆戻りする可能性が高いのです。
最悪の場合は「自殺」です。
実際にそういう人も過去にはいました。そう考えるだけで1度でも『ひきこもり』になってしまったら、社会復帰はとてもハードルが高く難しいのです。
そして、このまま…
貴方の年金や老後の貯金まで
食い尽くされる危険
まであります。
知っているように夫婦が定年退職してもらえる年金はごく僅かです。
2人でやっと生活出来る位のお金を『ひきこもり』がどんどん食い尽くすのは目に見えています。
「まさか?定年退職までには社会復帰しているでしょう。」
と思われるかもしれませんので、ちょっとだけ計算してみて下さい。
もし、子供が普通に就職して働いているとしたら最低でも年収が300万円位あります。「300万円×『ひきこもり』年数=貴方の損失額」です。一体、いくらになりましたか?わたしの場合は16年ですから、最低で4800万円の損失です。
更に、子供が働いていたら支払う必要のないお金を計算して下さい。
毎月、『ひきこもり』の子供のために払っている食費や光熱費、その他で最低3万円位にはなるでしょう。年間で36万円です。それを追加すると、「336万円+×『ひきこもり』年数=貴方の損失額」です。わたしは5000万円を超えてしまいました。
既に数千万円の損をしているのです。
定年退職後も『ひきこもり』が続けば貴方が死んでも、役所に報告せず放置して、不正に年金を国から奪いつづける可能性があります。
そうやって一歩ずつ犯罪者の道を歩んでいくのです。或いは、
『ひきこもり』の長期化で
精神障害が発症・入院か?
実は、『ひきこもり』が長期化する事で子供の精神状態が不安定になり、精神障害を発症するケースがあります。
実際に厚生労働省が調査・発表した「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」の中でも強く警告されています。
・適応障害
・不安障害
・社交不安障害
・パニック障害
・気分障害
・うつ病
・強迫性障害
・パーソナリティ障害
・統合失調症
・対人恐怖症
・選択性緘黙
・広汎性発達障害
・注意欠如・多動性障害(ADHD)
・・・
これらの精神障害になってしまうと、治す事が難しくなります。
「病気だと思えば、逆に楽になるかもしれない…」
と、一瞬でも想像した事があっても仕方御座いません。
こうなったら社会復帰等夢のまた夢です。最悪の場合は薬だけでは効果がなく家で暴れ出して、精神病院への強制入院も考えられます。
一日過ぎる度に、子供の社会復帰だけでなく精神障害への道を進んでいます。